授業をどんどん進めなくてはいけないのにもかかわらず、子どもたちはうるさく、先生の話を聞いてくれない…このような状況は今すぐやめましょう。
今回は、子どもたちを静かにさせるコツについて、私が試した5つの方法を紹介していきます。
手をたたく
(先生)パン・パ・パ・パン・パン
(子ども)パン・パン
のように、先生が手を叩いたら、子どもたちが手を叩くというのをルールにしていました。文章で説明するのがとても難しいのですが、♪~ファ・ド・ド・レ・ド ミ・ファ のメロディーです。
ますます説明するのが、難しくなってきてしまいましたwwwすみません。
とにかく、先生の話の前に、「先生がこれから話すよ」と区切りの合図として手拍子を位置付けていました。いちいち「静かにして」「こっち向いて」など言わなくていいことに加えて、手を叩かなければいけないので多くの子が手を止めることができます。
まれに手を叩いた後も、えんぴつを持ってノートを書こうとする強者もいます(笑)その場合は、全員が手を止めるまで、何度か繰り返して手拍子をしました。
静かになるまで待つ
それでも静かにならない場合は、子どもたちに何も言わずじっと待ちます。すると、教室がだんだんとしーんとなり、最後にしゃべっている子が気づくまで待ちます。
全員が静かになったあと、「これから話すね」「このしずかな雰囲気をこれからもっと早く作ろうね」「今とっても素晴らしいしずかな雰囲気でお話が聞けてるね」などフィードバックをしてあげることも大切です。
あと何人か黙らせたら静かになるぞ!といった状況のときは、この方法が有効ですね。たまにがまんできず、「先生は待っています」などと子どもたちに言って気づかせたこともありましたが、あくまで注意してわからせるのではなく、言って気づかせて子どもを成長させていきたいですね。
おやすみなさい
「連絡帳を書けた人から机の上で、おやすみなさい」
と言って、課題が終わった子から机の上で、顔を伏せて寝させるようにしていました。子どもたちが顔を伏せることで、周りの様子が気にならなくなったり、心を落ち着かせたりする効果があります。
あまり長い間、「おやすみなさい」の状態にさせておくのはよくないので、どのタイミングで「おやすみなさい」をするか、しっかり見極めてくださいね!
子どもたちでの「しずかに」はいらない
低学年でよくありますが、子どもたち同士での、「○○さん静かにして!!!」や「前向いて!!」などという注意のし合い。私は授業中の注意のし合いを一切やめました。その理由として、
- 子どもたちの中で、優劣や評価のし合いになりかねないから。
- 注意をするのは子どもたちの仕事ではなく、先生の仕事だから。
- そもそも、子どもたちが注意をする声がうるさい。うるさい子を黙らせようとして、さらに大きな声を出すことで、周りの子の迷惑になり、状況はますます悪化するから。
というものがありますが、一番の理由としては、
教室の中で1人くらいうるさくても勉強はできる からです。
私たち大人でも同じですよね。電車で1人くらいうるさい人がいても、本を読めます。結局は自分の集中力の問題です。
しかし、授業中誰かがうるさかったときの約束事を決めていました。
- 授業中誰かがうるさかったら、ほかの人は無視をする。それは「いじわるの無視」ではなく、「やさしい無視」だから。授業中の正しい行動をしているだけだから、いちいち反応しない。
- 誰かがうるさかったら、先生も「○○さんうるさいな」ともちろん思っている。そこで注意するかどうかは先生が決めることだから、みんなは自分の勉強をしていればいい。
そしてこれらを何回も伝えていました。
学校=理想の世界ではありません。私はいつも、もっと子どもたちに現実的に考えさせたいなと思っていました。全員しゃべらないで勉強するなんて理想の世界。それを追求するよりも、誰かがぜったいしゃべるという現実の中でどう行動するべきかを教える方が大事です。
絶対してはいけないこと
子どもたちより大きな声は出さない
子どもたちより大きい声を出して注意すると、子どもたちがそれよりも大きな声で話し始めて、先生がまた子どもたちよりも大きい声で注意をして…という無限ループに陥ります。
また、子どもたちは授業の中心であり、主体的に学んでいってほしい存在です。しかし、授業を進めていくのは先生です。
もちろん、人間としては子どもも先生も対等。しかし、授業の流れは先生が作っていくものということを理解させることが大切です。
妥協しない
「全員を静かにさせてから離したい」と思ったら、必ず全員を静かにさせてから話すようにしましょう。
ここで少しでも妥協してしまって、何人かがうるさい状況で話してしまうと、ナメられます。「別に静かにしなくても、先生は話すし、まぁいっか!」というだらだらとした雰囲気にすぐ流れてしまう集団が作られることに手を貸してしまいます。
絶対に妥協せず、全員を静かにさせてから話すようにしましょう。
私が話しているのにもかかわらず、子どもたちがじゃましてきたら、その都度その時間を測っていました。その時間の分だけ、授業を延長し、たとえ休み時間なっていたとしても授業をしました。「学校には勉強しに来ているんだから」ということを何度も伝え、子どものペースで授業が進んでいかないようにしていました。
まとめ
いかがでしたか。今回は、
- 先生がこれから話すという合図をしたあとに、話し始めるようにする。手を叩いたり、静かになるまで先生が待ったり、「おやすみなさい」をさせたりする。
- 子どもたち同士で注意をしあうのはやめる。そもそも注意は先生の仕事であり、子どもたちの中での注意は、優劣や評価のし合いになりかねない。誰かがうるさい中でどうやって行動していかなくてはいけないのかを教えることが大事。
- 子どもたちより大きい声を出して注意をしたり、妥協してうるさい中で話をしたりしない。ナメられてしまう。絶対に譲らないと自分が決めたことには、妥協しない。
ということを書かせていただきました。しっかりとけじめを持って、授業がすすんでいくように先生がリードしていきたいですね!
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