何もかもがわからない、先生1年目。
子どもたちと関わる仕事がしたいと思って、先生になっても、実際にどうやって関わっていけばいいのかということはとても難しいです。
今回は、新規採用・先生1年目でもできる!おすすめ子どもとの関わり方のコツについてまとめてみました。
子どもたちの様子に敏感に反応しよう
毎日、こちらが混乱してしまうほどに、子どもたちはいろいろな情報をくれます。
口から言葉にし、実際に話して知る情報、表情からわかる情報、服装からわかる情報…など子どもたちの様子に敏感に反応できるようになりましょう。反応するということですから、ただ気づくのではありません。
↓ただ気づいてるだけだと、このように情報に圧倒されてしまいます(笑)
まさにこんなかんじ。
反応するということは、子どもたちの様子を見て、それを分析できるようになるということ。
慣れるまでは毎度考えるのは少し大変ですが、だからこそ、子どもたちの気持ちや悩み、体調などがわかり、大きなトラブルに発展するのを防ぐこともできます。
- 「おはようございます」の声がいつもより低い気がしたんだけど!これぜったい昨日なにかあったなあ。
- AちゃんとBちゃんで最近遊んでいないな。何があったんだろう。
- ノートの渡し方雑だな。イライラしてる?
とちょっとしたきっかけから、子どもたちの様子を見ていました。
特に子ども同士の人間関係については本当によく観察できていたなと思います。「今日は○○さんが別のグループにいる!これは絶対何かあったんだな!」と気づき、すぐ話聞くようにしてました。できるだけ、家に帰る前に、その日のトラブルは解決しておくようにしましょう。
周りの先生からも、「子どもたちのこと、よく見えてるね。」と言ってもらえることが多くて、客観的に見ても子どもたちのことが見れているんだなと自信になりました。
先生はヒーロー!
私は子どもたちと一緒に過ごしていて、子どもにとって先生=ヒーローなんです。特に、低学年は先生のことが大好き。
先生は、困ったら助けてくれる、泣いたらなぐさめてくれる、わからないことを教えてくれる。毎日学校にいてくれる、勉強も運動もなんでもできる、まさにヒーローなんです。
低学年の子どもは「なんでも好き好き!」な時期ではあると思いますが、それでも先生のことが大好きなんですよね。
それに加えて、私は、先生=常に見られている存在であると思います。だからこそ、私は常にポジティブで素直でいることにしました。
- 間違えたら、「ごめん!間違えた!」に謝る。
- わからなかったら、「〇〇先生に聞いてくる!わからないのに適当なことをみんなに話すわけにはいけないもんね!」と断る。
- 「先生も水泳苦手だよ。本当はやりたくないなって思ってたけど、がんばってやるね!」と苦手と伝える。
とにかく、うそをつかない、ごまかさない、そんな先生に子どもたちはついてくるんですよね。完璧な人はいません。
1年目は何もわからなくて、子どもたちと関わっているときも、子どもたちの質問に答えられなかったり、ほかの先生に聞きに行ったりしなければいけなくて、「なんて自分は頼りないんだろう」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
しかし、それでいいんです。
なぜなら、多くの子どもたちは、完璧にやらなきゃいけないと思い込んでいるなと感じているからです。
算数で練習問題をしていると、「その練習問題に正解できなかったら自分はバカなんだ」(といったら大げさかもしれませんが…)のように自分を責めて、その結果、練習問題が出来なかったらやめてしまったり、泣いてしまったり…
無意識に子どもたちは、完璧を求めているんですよね。
でも、完璧でいることは不可能。だからこそ、出来ないことや困ったことがあったときにどうやって対応していくかということを学ぶことが大切なんです。
先生が「完璧じゃない」お手本になりましょう。
先生も出来ないことあるし、だからいっしょに頑張っていこうといつも伝えていました。励まして励まして励まして…それが私のやり方です!
できなくても大丈夫!笑おう!と何度も伝えていました。
子どもを怒らない。
指導に必要なのは、怒ることではありありません。叱ることです。
「叱る」ときは感情的にならず、だめなことはだめと真剣に話すことが叱ることだと思っています。淡々と論理的に話すことを心がけましょう。
ですが、私は叱ると本当に疲れるタイプでした。でも叱ることが仕事でもあるので、きちんと話はしますが、話していると涙が出てきます。何の涙なのか自分でもわかりませんが、子どもたちの前で泣くわけにもいかない…となると、できるだけ叱りたくないんですよね。
叱ることって本当にエネルギーが要るんです。だから、私は気づかせます。
小さいことから大きいことまで子どもに気づかせて、言動を振り返ってもらいます。例えば、
- 算数の時間に丸付けをしているときに、子どもが単位をつけ忘れているときはありませんか?そこで、すぐ×を付けるのではなく、解答欄にペンを置きながら「ん~?」と言います。すると、子どもが気づいて、「あ!直してくる!」とすすんで直しをしてきます。
- 掃除の時間には、隅々まできれいにしてほしいと思っていますが、なかなかできないですよね。なので、ごみを見つけては「あれ~?」と指をさして、子どもたちに気づかせます。
- 子どもたちがざわざわしているときに「うるさいよ」ではなく、「これからお話するけどいいですか」と言い、まだしゃべっている子にはじーっと視線を向けて、目が合うまで待つ(笑)目が合ったら笑う!
など、子どもたちに気づかせるにはどうしたらいいかを考えていました。叱られて反省していくのと、自分で気づいて改善していくのでは、全然違いますもんね。
叱るのをやめるだけで、本当に叱らなければいけないときに「先生が怒ってる!」と怖さが出るし、こちらの気分も害さないし、「先生って優しいね」と言われるし(優しいわけじゃないのにといつも思っていますが)…!そういった意味でも気づかせるのおすすめですよ(笑)
子どもたちをリスペクト!
子どもたちは私たちを見ています。だって、子どもたちにとって先生はヒーローだから。
さらに、ヒーローである私たち先生は子どもたちをコントロールできるくらいの大きな力を持っているわけです。
だからこそ、その力を上手く利用して、子どもたちとできるだけ笑顔で過ごし、子どもたちを個人としてリスペクトしながら、向き合っていきたいと思っていました。
子どもは、大人と同じ人間です。大人と関わるのと同じように関わるイメージで、個人としてリスペクトする気持ちを持ちながら関わりましょう。
- いいところを見つけたら、すぐにその場で褒める。
- 大勢の前では、叱らない。指導しない。
- 名前を呼び捨てにしない。(最低限、授業中は○○さんと呼ぶ。)
- 言葉づかいに気を付ける。
など、子どもたちをリスペクトするためにできることは何なのか考えてみるようにしましょう。
先生といういつも見られている人が、自分の機嫌に左右されないで、かつぶれない芯を持って子どもと接することが大切ですよね。それができる人とは、一緒にいたいなと私も思います。
おわりに
いかがでしたか。今回は、
- 反応するということは、子どもたちの様子を見て、それを分析できるようになるということ。子どもたちの気持ちや悩み、体調などがわかり、大きなトラブルに発展するのを防ぐこともできる。
- 先生はヒーロー!だからこそ、素直でいるようにする。完璧でいることは不可能。だからこそ、出来ないことや困ったことがあったときにどうやって対応していくかということを学ぶことが大切。
- 子どもたちを気づかせる。どうしても叱るときは、感情的にならず、だめなことはだめと真剣に話すことが叱ることだと思っています。淡々と論理的に話す。
- 子どもたちとできるだけ笑顔で過ごし、子どもたちを個人としてリスペクトする。
ということを書かせていただきました。
子どもたちといい関係を作って、充実した毎日を過ごせるようにしましょう。
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