学期末に先生を苦しめるもの、それは成績処理。
その中でも所見を書くのはとっても大変。30人の子どもがいたら、30通りの所見を書かなくてはいけません。
今回は、小学校低学年(2年生)の所見をどう書くのか、所見のコツ3つを例文と合わせて紹介してきます。
すばらしいところを見つけて書く。
どんな子にもそれぞれのすばらしいところがあります。
例えば、
- 授業中に静かに座って、先生の話を聞いている。
- 給食を残さない。
- 誰とでも仲良くできる。
- リーダーシップがある。
- 算数が得意。
など、挙げたらきりがないですね。
所見は、その学期に「こんなところができたよ!すばらしかったよ!」と紹介する文です。
私が高校生くらいのときに、ソーシャルサイトの「mixi(ミクシィ)」というものが流行りました。ミクシィはFacebookやInstagramと同じように写真や文章をシェアできるというサービスだったのですが、1つ大きな特徴が。
それは、「紹介文」を書くところ。mixi上の「友達」がどんな人なのか、いいところを見つけて、いろいろな人がマイミク(mixi上で友達になること)したくなるような紹介文を書き合いっこするのです。
↑こうやって紹介文を書いていたという時代もありましたね(ジェネレーションギャップw)
私にとって、所見=ミクシィの紹介文
「こんなことがあったんだよ!マイミクしてね!」と言った感じで(いや、どんなかんじw)
保護者や子どもがその所見を読んだときに、温かく嬉しい気持ちになり、また子どもたちのがんばりを先生はちゃんと認めていますよというメッセージが伝わるように書いていました。
通知表はもしかしたら一生残るかもしれないもの。何年後に見返してくれて、当時を思い出してくれたらいいなと思って書いていました。子どもたちの悪いところは、面談や電話で伝えればよし。とにかくすばらしいところを書くようにしましょう。
どんなことを書いてもいい。
もちろん、すばらしいことを見つけて書いてくださいね。ですが、その「すばらしいこと」の内容はなんでもいいです。
たとえば、
- 清掃の時間には、濡れぞうきんを使って、教室の隅々を磨いていました。
- 休み時間には、友達と折り紙をして過ごし、「こうやって折るんだよ」と教え合う姿が見られました。
- 「先生聞いて!」と休みの日の過ごし方や習い事のサッカーについて、休み時間にたくさん話してくれました。
などです。本当になんでもいいんです(笑)
たまに、「この子の所見書けない」と嘆いている先生も見かけます。それは先生が子どもを見れていない証拠。子どものせいにしないで、先生ががんばりましょう。
所見に書くことは、すばらしいことであれば、内容はなんでもいいのですから、とにかく普段から、子どもに目を向け、たくさんのすばらしいところを見つけていきましょう。
具体的に書く。
これは、ある大人気キャラクターの特徴について、所見風に書いてみたのですが何のキャラクターかわかりますか?
- 抽象的なことを書いてから、具体的なエピソードを付け加えるとわかりやすい。(周りを思いやる気持ちが育っています。と書いてから、困っている人を見つけては、「はい、どうぞ。」と自分の顔をちぎって食べさせていました。とエピソードを書く)
- 「 」を使って実際の会話をもとにして書いていくとよい。(「 」で文字数も稼げる!)
ということを意識しましょう。
NG例
まとめ
いかがでしたか。今回は、
- 所見では子どものすばらしいことを書く。保護者や子どもがその所見を読んだときに、温かく嬉しい気持ちになり、また子どもたちのがんばりを先生はちゃんと認めていますよというメッセージが伝わるとよい。
- 所見に書くことは、すばらしいことであれば、内容はなんでもいいのですから、とにかく普段から、子どもに目を向け、たくさんのすばらしいところを見つけていきましょう。
- 具体的なエピソードを付け加えたり、「 」を使って実際の会話をもとにして書いていったりするとよい。所見を書いた後に、その子にぴったりの内容であるのかを確認する。
ということを書かせていただきました。
学期末は仕事に追われる毎日になってしまいますが、体調にも気を付け、乗り越えていきましょう。
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