授業中、積極的に手を挙げて発言をする子どもたちもいる一方で、絶対に手を挙げて発表したくないと言う子どもたちもいます。
子どもたちが手をあげない原因
まず子どもたちが授業中に手を上げない原因として何があるでしょうか。
以下のような原因が考えられます。
注目を浴びるのがいや
→先生に名前を呼んでもらう。
→返事をする
→みんなから注目される
→そしてもしそこで間違えたら、、
このように子どもたちにとって手を挙げることはハードルの高いことになっているかもしれません。
恥ずかしかったり、失敗が怖かったりする子どもたちにはとても大変なこと。またそれが授業中というかしこまった雰囲気の中だったら、苦手な子はなおさらできないですよね。
周りの反応が気になる
とにかく周りの反応が気になるパターン。
- もし誰かに何か言われたらどうしよう
- バカにされたらどうしよう
このように思って、手が挙げられない子どもたちも多くいます。
そもそもわからない
そもそも何か先生が質問したときにその答えがわかっていなかったら手を挙げることはできませんよね。
何も分からないのに、
「ほら!みんな!なんで手が上がらないないの?やる気がないの?ちゃんと手を挙げてよ!分かってる人、手あげて!!」
なんて言われても、わかっていない子どもが手を挙げて発言することができません。
そして、「きっと手を挙げられないなんてぼくは…」と自分を責めてネガティブな気持ちになってしまいます。
子どもたちの気持ちをわかってあげよう
このように子どもたちがなぜ手を挙げたくないのかには理由があります。その気持ちもわかってあげましょう。
先生としては手を挙げて活発に意見交換してほしいということが理想ですよね。
しかし手を挙げることだけでが活発に学習する姿勢ではありません。そこで私たちはどのようにこの問題を解決して行けばいいでしょうか。
大切なポイントは3つです。
- 雰囲気作り
- 「手をあげて全体の前で発言」の時間を減らす
- みんなが「話す」「手を別の方法であげる」
①雰囲気作り
積極的に発表したい子どもでも、クラスの雰囲気に流されて手を挙げることができなくなっていることもあります。
- 教室は間違えるところだよ。
- 今勉強してるんだかわかんなくて当然だよ。
- 怒っている人はほんとにすごいね。
- 誰にとっても得意なこと得意な事はあるからね
などと毎日声をかけて、暖かい雰囲気を作ることが大切です。
間違えても大丈夫!わからなくて当たり前!
失敗しても間違えても大丈夫なんだ、なんでも思っていることを話してもいいんだと安心感を持つことができれば、子どもたちは恐れずに自分の発言をすることができます。
誰にとっても得意なことや不得意なことはあるんだということを子どもたちに伝えることが大切です。
例えば
例えば算数ができる子も、お化けは怖いかも。ピーマンは食べられないかも。だから人間は得意なこと、苦手なことがあっていいし、当たり前なんだよ。そもそも今勉強していることなんだから、わからなかったり、間違えたりして当然だよ。
みんなはもうわかっていることは勉強しないよね。これからできるようになったほうがいいことや、今はわからないことを勉強するんだよね。
例えば、みんなは今学校で「ママ」ってで言う練習しないよね。でも赤ちゃんは「ママ」って何回も練習して言えるようになるんだよね。みんなも赤ちゃんのときに練習したから、今話せるようになるんだよね。そうやってできないことやわからないことを一生懸命勉強したり、練習したりするところが学校だよね。
ということを伝えていきましょう。
教室を学びの場です。正解を言うことばかりが授業ではありません。間違ってもいいし、わからないことは恥ずかしいことではない!
このことを子どもたちにわかってもらえるようにし、暖かい学級の雰囲気があればどんどんと子どもたちが自分の気持ちを発言することができます。
安心感があるだけで、子どもたちは人が変わったかのように自分の気持ちを言えるようになるのです。
また「わからない」「できない」」と自分から言えた子どもも積極的に褒めるようにしています。
②「手をあげて全体の前で発言」の時間を減らす
そもそも子どもたちがに手を挙げて意見を発表させるということを求めなければ、どうして子供たちが手を上げないんだろうと悩む必要はなくなります。また手で手を挙げて発言することが学習のすべてではありません。
もちろん全体の前で挙手をして自分の意見を発表するということはあの大事です。しかし私たちはそれをしたいのではなく、「わかる」そして「楽しい」授業を作っていきたいんですよね。
目的を達成するために子供達に合った方法を見つけて行きましょう!
③みんなが「話す」「別の方法で伝える」
ここでは手を上げる代わりにみんなが授業中に話したり、別の方法を使って自分の考えを先生や先生に伝える方法をお話します。
わかった人はサインをする
授業中に手を上げる代わりにサインで、自分の考えなどを伝えるルールを作りましょう。例えば、
チョキ:みんなの前で発言したくは無いけど、答えがわかる
パー:わからない・考え中
このようなルールがあれば、手をあげるよりも気楽に子どもたちが自分の考えなどを伝えることができます。また「わからない」「はずかしい」と考える子どももより簡単に自分の気持ちを表せますね。
必ずしもみんなの前で手を挙げて発言できる子が子どもたちが勉強ができるというわけではありません。手を挙げずにじっと静かに先生の話を聞いていても、テストで100点取る子どももたくさんいますよね。
いろいろな子どもたちの力を引き出すためにも効果的な方法です。
とにかく子どもたちとしゃべる!!
子どもたちがどんどん話せるようにこちらからも振ってあげましょう。
「みんな」これどう思うだけ?じゃなくて、「Aさんはどう思う?」と子どもたちに聞いていきます。そこでも話せない子どもや、びっくりする子どもたちもいますが、
- どうしても答えたくない人はえんぴつを持って合図してね。
- わからなかったら「わからない」、考え中なら「考え中です」と話してもいいんだよ。
- 先生の話していることが分からなかったから、聞いてもいいからね。
などとその場でも発言しやすい雰囲気になるように声をかけながら、授業をすすめましょう。
手を挙げて発表すると言う形式に抵抗感がある子どもたちや、普段は全く発言しない子もいろいろな方法で授業に参加することができます。
バラエティ番組のようにトークしていくような、普段おしゃべりするかのような、どんどん発言できるようになれば最高です。
終わりに
私たちが望んでるのは家を挙げて発表することではなくて、自分が思ったことや考えを言えるようになることですよね。
普段おしゃべりするかのようにどんどんと発言できるようにこちらは手助けしていきましょう。
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