日本語教師になって初級クラスを担当すると、必ず出会う文法があります。それが「んです」です。
それにアニメやマンガ、ドラマなどで「んです」を聞いて、まだ「みんなの日本語26課」まで行っていないのに、そんなこと質問しないで…と私自信も思ったことも…
学習者から、
先生、「日本へ行きます」と「日本へ行くんです」は何が違いますか?
と聞かれたら、あなたがどうやって説明しますか。
実は、この質問にすぐ答えられない新人教師は少なくありません。なぜなら、日本人自身が感覚で使っている表現だからです。
学習者は必ずこう思う
例えば、
私は日本へ行きます。
と
私は日本へ行くんです。
何が違うのでしょうか。
学習者からすると、
同じ意味じゃないですか?
と思います。
確かに基本的な意味は同じです。しかし、伝わるニュアンスは違います。
「んです」は理由や背景を伝える
新人教師にはまずこう覚えてほしいです。「んです」は説明するときに使う。
これが一番シンプルです。
例えば、
A:
なぜ日本語を勉強しているんですか。
B:
来年日本へ行くんです。
ここでは単に予定を言っているのではありません。
「日本語を勉強している理由」を説明しています。
学習者への説明
授業ではこう説明します。
先生:
「んです」は説明するときに使います。
学習者:
説明?
先生:
理由や背景を話すときです。
学習者:
ああ。
先生:
「日本へ行きます」はただの予定です。
「日本へ行くんです」は理由や事情を説明する感じです。
こんな場面で使う
友達が大きなスーツケースを持っています。
あなたは聞きます。
どこへ行くんですか。
すると、
明日、日本へ行くんです。
自然です。
これは単なる予定ではなく、「スーツケースを持っている理由」を説明しています。
教師が知っておきたいポイント
初級では、
「んです=説明」
だけで十分です。
細かい文法理論を話す必要はありません。
学習者はまず、「どういう時に使うか」を知りたいのです。
まとめ
「んです」は初級学習者がつまずきやすい文法の一つですが、難しく考える必要はありません。
まずは、
「んです=説明する時に使う表現」
とシンプルに教えましょう。
「日本へ行きます」が単なる事実や予定を伝える文なら、「日本へ行くんです」はその理由や背景、事情を相手に説明する文です。
新人教師はまずこの違いを理解し、具体的な場面と一緒に示すことが大切です。細かな文法理論は後回しでも構いません。学習者に「使う場面」がイメージできれば、「んです」はぐっと理解しやすくなります。

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