4月からの教員生活は期待半分、不安半分なのではないでしょうか。
しかし、先生という仕事は素晴らしい仕事です。(もちろんマイナスな面もありますが…)私がそう考える理由の1つに、教師という仕事は、自分の仕事で涙を流すことができるからということが挙げられます。
いつも修了式や卒業式、また先生たちの異動の際は出会いと別れに感謝し、涙を流しています。なかなか自分の仕事で泣ける職業はないですもんね。
今回は、これから小学校の先生になる人への5つのことについてまとめました。
先生というのは素晴らしい職業ですが、大変なことももちろんあります。プライベートと仕事を両立させて、すてきな先生ライフを送りましょう。
時間やお金の感覚を持とう!
先生たちは、子どもにはあれほど「時間を守りましょう」と言っているのにも関わらず、自分たちが一切時間を守っていませんと言っても過言ではありません。
- 定時に帰ることはない。
- 永遠におしゃべりばっかりで、だらだらと残って仕事をするのが当たり前。
- 先を見通せないから、いつも突然仕事が増える。
- どうしたら効率的に終わるか考えていない。
など、時間に対する感覚が、教育現場では薄れているように思います。
時間外労働が当たり前になっているのも事実ですが、時間の感覚を持ち、プライベートも両立させましょう。
帰れるときには早く帰って、ゆっくり休みましょう。
私が勤めていた学校では、NO残業デーというものがあり、定時で帰る日というのが決められていました。しかし、定時で帰るというのは当たり前ですよね。先生にとって残業するのが当たり前となっているのが、本当にいやだなと思っていました。
また、ついつい子どもたちのためにと、自腹を切って、教材を買う先生が多いように思います。
確かに、学校の予算は限られていますし、100円くらいなら…と少額ならいいかと思う気持ちもわかります。しかし、学校にあるだけのモノで授業できるかどうか、これも教師の力の1つだと思って、お金の感覚を持ってくださいね!
それでもどうしても欲しいものは、会計と相談して、購入を検討してみてください。
わからないことはどんどん聞こう!
「わからないことがあったらどんどん聞いてね!」とよく言われました。
しかし、わからないことがわからなかったり、むしろ全部がわからなかったりと、1年目はとても苦労したんです。
だからこそ、
- 何か気を付けることはありますか。
- ここまでやってみたのですが、不安なので確認していただいてもよろしいでしょうか。
- やり方がわからなかったので、お時間があるときに一緒に見ていただいてもよろしいですか。
- 全部わかりません!(笑)
など、どんどん人に聞くようにしましょう。
これ聞いたらだめかな…とか、こんなことは聞くことじゃないよな…と考えていることがもったいないです。逐一、コミュニケーションを取ることで、仕事上のミスを防ぐことになります。また、自分から声をかけることで、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
私が1年目だったころ、大ベテランの学年主任に「そこがわからないんだね。長年教師やっていると、これくらいはわかるだろうと自然と思っちゃって、困っていることに気づかないことがあるから、そうやって聞いてくれると助かるよ!」と言われたことがあります。
自分からわからないことは聞くようにして、効率的に仕事を進めることができる力をつけましょう!
言葉づかいに気を付ける!
これは本当に本当に大切です。言葉づかいには気をつけましょう。これは先生以前に、人として大事なことです。
- 「じゃま!」じゃなくて、「ちょっとどいて」
- 「うるさい!」じゃなくて「静かにしようね」
- 「走っちゃだめ」じゃなくて「歩いて」
- 「~するな」じゃなくて「しようね」
などとできるだけ「してほしいこと」を丁寧な言葉づかいで伝えましょう。
正しい言葉づかいが、他の先生や保護者、もちろん子どもからの信頼につながります。
先生をしていて思うことは、やはり先生は見られているし、良くも悪くもお手本であるということです。
怒ってばっかりの先生のクラスは、怒ってばっかりのクラスです。適当な先生のクラスは、適当な子ばっかりのクラスです。笑ってばっかりの先生のクラスは、笑ってばっかりのクラスです。いつも自分が見られているという自覚を持って、最低限、言葉づかいに気をつけましょう!
またそれに関連して、
- 挨拶をする。
- 子どもを呼び捨てで呼ばない。(最低限、授業中は「さん」をつけましょう)
- 「子どもだから」と思わないで、大人と同じように、「個人」として接する。
- 男女で差別・区別しない。
といったことも大切なことです。
責任を持つ!
先生としての責任はもちろんですが、それ以前に社会人としての責任を持ちましょう。
私は学年主任によく「子どもの後ろには親が2人。親の後ろにはおじいちゃん・おばあちゃんが4人いるということを忘れないでね。」と言われていました。私たちは普段子どもたちと一緒に過ごしていますが、それだけ子どもたちはいろいろな人に愛され、時に心配されながら日々を過ごしています。それを忘れてはいけません。
また、学校という組織に所属しているので、自分の言動が学校の責任に関わります。それだけの責任があなたにはあります。
と書くと、すごいプレッシャーを与えてるみたいでいやなのですが(笑)逆にあなたが困っていたら、それだけの人が味方になってくれるということです。
責任の重さを自覚して、毎日を過ごしていかなければいけません。
自分のコンディションを整える!
子どもを教える前に、まずは自分から。
- 早寝早起きを心がけ、朝型の生活リズムにシフトする。
- 野菜をたっぷりとって、バランスのいい食生活をする。
- 健康的にストレス解消!
- 自分の機嫌は自分でとる!イライラしない。
- よく寝る。
など、自分の生活を見直して、自分のコンディションを整えましょう。
子どもに向き合う上で、自分のコンディションが重要になります。子どもたちと毎日過ごしていくには、子どもたちが持っているエネルギーをはるか超えたエネルギーを先生たちが持っている必要があります。
自分のコンディションを整えることは、仕事のパフォーマンスも上げるることにもつながります。まずは自己管理。徹底しましょう。
子どもたちのためにがんばるけど、がんばりすぎないで。
私は、失敗したり、怒られたりすると「悔しい!次はぜったい!」とその悔しさをばねにして頑張ろうとしていました。
しかし、いつの日にか、自分の感じた悔しさを乗り越えるためではなく、子どもたちのために頑張ろうと思えるようになりました。
また、周りの先生も、子どもたちのために頑張ろうと必死でした。
先生の仕事に終わりはありません。もうちょっと良くしよう、もうちょっと良くしようと時間をかけさえすれば、いいものができるでしょう。
だけど、どれだけの時間をかけるんですか?いつ終わりになるんですか?
時間をかけさえすればいいものができるから、時間をかけるということも大切です。しかし、全てにおいてそんなことをしていたら、休む時間、プライベートの時間がなくなります。
そのため、「ここまでで終わりにしよう」とか「〇分までに終わらせるぞ」と時間の感覚を持ったり、「疲れたから今日は早く帰ろう」などと自分のコンディションを整えながら仕事をしたりすることが大切です。
おわりに
いかがでしたか。やはり経験がないことを不安に思ってしまいますよね。しかし経験がないからこそ、若いからこそ、新卒だからこそ、できることがあります。
例えば、
- どんどん周りに質問できること。
- フレッシュな考え方で、長年教育現場にいる先生では気づきにくいことに、気づけること。
- 子どもたちと年が近くお兄ちゃん・お姉ちゃん的な存在になれること。
などです。
経験のないことも強みに変えて、乗り越えていってくださいね!
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