海外出身の私の友人に転職について聞いてみました!
各国において、転職がどのように考えられているのかということを話してもらいました。
あくまで個人の意見ですので、楽しく読んでいただけたらと思います。
なぜ転職について聞くの?
日本では少しずつ、転職が一般的になってきていると思います。少し前までは、大学を卒業したら定年まで1つの会社で働き続けるということが当たり前でしたが、時代によって考え方が変化してきました。
しかし、アメリカの友人と話していると、
- アメリカでは転職は当たり前
- 人生で6~10回転職する人もいる。
- 若い世代を中心に転職への考え方が変わってきている。
ということを知りました。そこでこのアメリカの現状を話し、自身の国で転職はどう考えているのかということを聞いてみました!
さっそく見ていきましょう!
韓国
私「アメリカでは転職は当たり前で人生で6~10回転職する人もいるんだって。韓国ではどう?」
友達「ええー!知らなかった。最近は、韓国人の友達に聞いてみると、最近はようやく韓国でも転職が一般になってきたんだけど、そこまで転職する人はいないかも。」
友達「それに、たぶん日本と考え方が似ているのかな。頻繁に仕事を変えるってことはしないかな。特に、公務員になりたい人は猛勉強して職を勝ち取るから、やっとの思いでつかんだ職をそう簡単には手放さないよね(笑)」
なるほど、最近は韓国でも転職が一般になってきたということがわかりました。しかし、アメリカほどではないんんですね。
日本人と考え方が似ているような気がします。
どんどんより良い仕事を求めていく姿勢は韓国でも同じなんですね!
同じアジアだから…という理由は適当でないかもしれないけど、日本と似てる!1つの仕事に長く就く人が多いんだね!
カナダ
私「カナダでは転職について、一般的にどう考えられているの?」
友達「もちろん、人によって転職について、どう考えているかは変わっているけど、職種ごとでも考え方がわかれてそうだなと思う。もし、給料が低く満足できない仕事に就いている人がいたら、もっと給料のいい仕事がないかなって考えるよね。それが転職のきっかけになると思う。でも、給料に満足しているなら、「もっと給料のいい仕事…」ってならないよね!だから職種、特に給料の面から転職を考える人は多いかな。」
私「確かに。職種によっても、転職についての考え方は変わってきそう!」
友達「カナダは多様性を持っている国だから、いろいろな考え方があっておもしろいと思う。だから、私と違う考えを持っている人ももちろんいるよ!」
カナダは多様性を持っている国です。
人々のバックグラウンドや考え方もさまざまなので、「一般的には」などとひとまとめにして考えることは難しそうですね。
日本はまだまだ「外国人は珍しい!」ととらえられることもあるよね。だからこそ、多様性の中で働くということってどんな感じなんだろう。やっぱり働くうえで、給料は大事だよね…
フィリピン
私「フィリピンでは転職についてどう考えられている?」
友達「アメリカでもフィリピンでも、「みんなが共通して転職を経験している」というわけではないよ。だけど、もしも仕事をしていて幸せを感じられないなら、より良い仕事を探した方がいいと思う。一般的に、こういう考え方が転職においてノーマルだと考えられているよ。でも今は、新型コロナの影響で、転職に不向きな時期だね。たくさんの企業が制限されているし、新しい人を雇うどころか、従業員を解雇することもしなければいけないし。」
私「そうだよね。転職と社会の動きは密接にかかわりあっているよね。」
友達「うんうん。それに人間関係も大事だよね。やっぱり、社員と会社が信頼関係を築いていなければ、上手くいかないよね。社員は会社のために一生懸命働くべきだし、会社(特に人の上に立つ立場の人)は社員を大切にすることを優先的に考えて企業戦略を立てていかなければいけないと思う。そうすることで、社員が会社のためにがんばろうと思ってもらえて、ここで働こうという意欲も湧いてくる。」
私「そうだね。人間関係はとても大事(過去を振り返る)」
友達「人間関係を大事にしなかったら、すぐに社員が別の会社に行ってしまう。今の会社で得た経験や知識・技術を武器にして、別の会社で働いちゃうんだよ?やだー(?)(笑)」
転職は社会の動きと密接に関わりあっていますね。いつ転職をするかということによっても、その転職が成功するか否か分かれてきそうです。
また、会社が「転職をさせない」ためには、社員が満足感や達成感を得られるような職場を作っていかなければいけませんね。
確かに転職は経済状況や社会情勢に大きく左右される問題だよね。会社との関係がいいと、少しくらい仕事がつらくても乗り越えられるんだろうな。(自身の過去を振り返って遠い目)
スリランカ
私「スリランカではどうですか?」
友達「転職は一般的なことではないと思う。ほとんどの人が大学を卒業したら、1つの仕事に長い期間従事するということが当たり前。フリーランスで働くことも一般的になってきているんだ。金融関係、特に銀行員は人気のある職業だよ!」
私「なるほど!フリーランスで働くのは私も夢だなあ(笑)」
友達「また、転職とは少し違うかもしれないけど、日本に働きにいくことを視野に入れている若者が増えているよ!主に工場に勤務したり、レストランを経営したりして日本で働きたいと思ってる。家族に仕送りもできるし、たくさんのスリランカ人が住んでいるから、日本への移住のハードルがそこまで高くないのかも。今後ますます、日本にいるスリランカ人は増えると思うよ!」」
まだまだ、スリランカでは転職は一般的ではないようですが、今後だんだんと働き方や転職についての考え方が変わってきそうな予感。
日本へ働きにきているスリランカ人も多いんですね。なかなか日本人にとって、馴染みがない国ですが、みなさんもどこかでスリランカ人とお会いしているかもしれません。
私の住んでいるところの近くに、スリランカレストランがあるんだよね。だから、スリランカ人はよく見かける!そのレストランの店員さんが日本に来るまでに、英語と日本語を猛勉強したと言っていて、とてもびっくりしました。たくさん努力されて、日本で働いているんですね。
セルビア
私「セルビアでは転職についてはどう?」
友達「アメリカほどではないけど、転職する人はけっこう多いよ!僕の彼女は今まで、マクドナルド、ベーカリーで働いたことがあって、今はカフェ定員として働いている。だけど、今の仕事が彼女の人生の中でいちばん彼女に合わない仕事みたい。働いて数か月なのに、もう「転職したい!」と言ってるよ(笑)」
私「たしかに、転職すればするほどいい職が見つかるというわけでもないよね。でも転職する人はよりよい生活を求めて、転職するよね…転職が上手くいかなかったときのリスクも考えておかないと。」
友達「そうだよね。そういうリスクもあるけど、やっぱり挑戦していかないとね。どんどん自分に合った仕事を見つけていくことこそが、人生をよりハッピーにすると思う。彼女を見て、転職しても必ずしも、前の仕事よりも新しい仕事がより良いものであるということはないんだなって改めて気づいたよ。」
東欧の中でも物価が低く、人々の給料も低いセルビア。よりよい生活を求めて転職することは一般的なようです。
また、セルビア人は英語が流暢に話せるため、在宅で始められるオンラインワークも人気になっています。
転職するということは、今の生活よりもいい生活を保障するものではないということをしっかり頭に入れておきたいです。
ですが、転職をすることで自分の経験やスキルが高められ、転職を重ねていくうちに「新しい職場に適応できる」というスキルも身に着くなど、転職からこそ得られる経験もあります。
アメリカ
私「アメリカでは本当に転職が多いの?」
友達「日本人と比べて、若い世代では半年から1年ごとに転職するということは珍しいことではない。というよりも、一般的なことになりつつある。僕もその考え方に共感できる部分はあるけど、そんな短期間働いただけで、自分がその仕事に向いているとか、向いていないとかわからないよね。僕は半年から1年ごとに転職するってことはまずないよ。転職することに、いろいろな理由があると思う。最近は特に、自分を1番幸せにしてくれる仕事は何なのかということを求めて、いろいろな求人募集をチェックしてみたり、転職する人が多い。」
私「なるほど。でも1番幸せにしてくれる仕事を見つけるのって難しくないの?」
友達「とっても難しいよ(笑)だからこそ、それを追い求めて、追い求めて、追い求めて、、、と何度も繰り返していくうちに転職を何度も繰り返してしまうんだ。」
私「負のスパイラルのようなかんじがする…」
友達「ほかにも、上司や同僚などとの人間関係が上手くいかなかったり、給料に満足できなかったり、転勤や出世についたり悩んだりすることが転職の原因かな。そうやって悩んでいる間に、「あっ、やっぱり大学にもう1回戻って、学び直すべきなんだ!」と思ってしまう人もいる。でも、そうやって学び直すために入った大学を卒業しても、「やっぱりこの学位なんて使えない。何て無駄なことをしてしまったんだ。」と後悔してしまう人もいる。そんな話を聞いていると、キャリアを築き方って難しいなって感じるよね。」
私「大学に入りなおすの!?さらに後悔するの!?今まで聞いていた話よりも、転職のスケールが大きい!大きすぎる!」
友達「そうだよね(笑)私も今の仕事に100%満足しているかって聞かれると、YESって自信を持って言えないな。世界各国を飛び回れるのはいいし、給料もいいけど、それと引き換えに何かを失っているような気もするんだ。」
若い世代では半年から1年ごとに転職するということは一般的なことになりつつあるなんて、転職するスパンがとても短いので驚きました。そして、友人が言う通り、短期間働いただけで、自分がその仕事に向いているかどうかを見極めることはとても難しいですよね。
また、大学でもう一度学び直すというのは、ほかの友人からは聞かなかった話でした。アメリカ人にとってどれだけ、転職にかけるエネルギーが大きいものかということがわかりますね。
仕事、また転職というのは自分の人生の一部にしかすぎませんが、1日の大部分を占めるもの。どうやってキャリアを築いていくかということは私たちの永遠の課題ですね。
仕事と引き換えに得られるものと失うものがあるなんて…深いです。確かに私が先生を1年で辞めた経験でも同じことが言えるなあ。
おわりに
いかがでしたか。
私はインタビューを終えて、各国に対する転職の考え方というのはそれぞれであり、転職は必ずしもいい面だけではないということがわかりました。
しかし、自分に「幸せとは何なのか」ということを常に問い続けながら生きていくことが、幸せになる第一歩ではないかなと思いました。
コメント