わたしは現在オンライン日本語教師として働いていますが、「みんなの日本語」を使ってレッスンをしています。
今回は、私がオンライン日本語教師としてレッスンするときの「みんなの日本語」の進め方について話していきたいと思います。
①単語
まずは単語を先生が読んで、生徒さんにリピートしてもらいます。
その後、単語の意味を確認したり、関連単語を教えたり、私の単語を使って例文を提示したり、例文を作ってもらったりしています。
丁寧に勉強したい生徒さんは、単語も一緒に確認するべきだと思いますが、これは自分でできると言う生徒さんが多いので、大体は単語を読み、け例文を作って見せてもらうなどさらっと行っています。
生徒さんによってやり方がかなり変わります。
②練習A・練習B
この後は練習A・練習Bをやっていきます。
「みんなの日本語」の後ろのほうに練習Aとそれに対応する練習Bを一覧にしている表があるので、それを参考に文型を1つずつ練習しています。
わたしはこの進め方がすきです。
文型1つ1つを練習した方が、一気にやるよりも定着するし、生徒さんも理解しやすくなります。
③文型・例文
文型
「文型」は読んで確認する確認します。
「文型」は今までの「練習A・B」のまとめなので、読んで確認します。ポイントがあれば解説しますが、だいたいはたださらっと読むだけです。
例文
「例文」では、今までの「文型」と「練習A・B」をふまえて、それらが会話形式で書かれているなどより実践的な形で書かれています。
この質問を利用して、生徒さんに「今はアメリカは何時ですか」などと質問して、会話の練習も午後で一緒に行っています。
みんなの日本語は良い教材ですが、テキストばかりやってしまうと会話の練習ができずに授業も単調になりやすいです。生徒さんにたくさん声に出して読んでもらったり、文を作ってもらったりしてもらって、文型を定着させていきましょう。
これでもかというくらい質問する!それくらいがちょうどいいと思っています。
生徒さんに話してもらう授業を展開するように心がけていきましょう。
④会話
次はその隣のページにある会話をやっていきます。
まずタイトルを確認します。
生徒さんにタイトルを確認してもらって、どんな話なのかを理解しましょう。「会話」の単語については、「単語」のときにやりましたが、場合によってはここでまた復習するときもあります。
次に、絵を見て、状況を視覚的に確認します。例えば、「これは誰ですか」、「これは何ですか」、「これ何をしているところですか」などと確認していきます。
実際に会話の文章を読まないとわからない質問を出したり、今は上手く答えられなくても大丈夫。何がポイントなのかと言うことをわかるために質問していきます。
その後CDを聴いて内容を確認します。内容を確認しているかどうか、内容についていろいろな質問をしていきます。
それからポイントとなる文型やフレーズを確認しながら、先生が読みます。また、先生が読んでリピートしたり、2人で役割を分担して読んだりして練習していきます。
会話では、実際に会話で使える表現が多く出てきますし、「これ」「それ」などの指示語や前の文脈を受けての言い方などが出てきて、会話を理解する練習になります。使えるフレーズなどはそのまま覚えてもらえるようにしましょう。
⑤練習C
「練習C」を最後に行います。
「練習C」はAとBのふたりの会話形式の文を練習し、また代入して練習していきます。
これは生徒と先生で役割を決めて一緒に練習していきます。テキストを見なくても言えるくらいになるまで何度も練習していきます。
わたしはいつも「テキストをちらちらみる程度にしましょう」と言って、あまりテキストを見なくても言えるように声かけをしています。
問題
その後は「問題」です。
問題はCDを聴いて解く問題、理解度を測る問題などがあるので、宿題で行ってもらうときもあります。また問題のCDがない場合は先生が読んでいます。
生徒さんによっては宿題にして、一緒に答え合わせだけをしたり、また「問題」を完全に生徒さんだけで行ったりなどとそれぞれに合わせています。
その後の練習
「みんなの日本語」のテキストを使ってのレッスンは以上ですが、まだまだ会話の練習をさせたい、もっと宿題でやりたいなど状況に合わせて、はいろんな練習方法を行っています。
- 文型を使っての例文作り
- 新出単語を使っての例文作り
- 助詞の穴埋め問題
などです。
おわりに
みんなの日本語を使いこなすことができればとても楽に授業ができると思います。
またとても有名な教科書なので、生徒さんにも手に入りやすく、YouTubeなどで動画がたくさんあるので、予習や復習もしやすいです。
ぜひオンラインレッスンで、みんなの日本語を取り入れて、授業してみてくださいね!
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